「杉本文楽 曾根崎心中」サポーターサイト

杉本文楽 曾根崎心中 出演者からのコメント

2011年の横浜・KAATでの初演、2013年の欧州公演に続いて、2014年3月・再び日本での公演が決定した『杉本文楽 曾根崎心中』。
お初と徳兵衛の恋物語の舞台、大阪の地での初公演ということもあり、出演者のみなさまに杉本文楽の見所と大阪のオススメをお伺いしました。

鶴澤清治

杉本文楽をご覧になる方へ

文楽は言葉の芸術です。大きな会場で、言葉がどのように聴こえてくるのかは楽しみです。そして、普通の文楽と杉本文楽の大きな違いは、手すりがなく人形が舞台上で幻想的に浮き上がって見えるところです。これは、実際に観てもらわないと分かりづらいかもしれません。さらに、普通に文楽で公演されている曾根崎心中は編集されています。ですので、原文と一語一句違わないという点は、杉本文楽の見所でしょう。

おすすめの「食べ物」

京都・新京極で売っているたこ焼き。粉に何か入っているようで、普通のたこ焼きとは違いました。九条ネギも入っていて美味しかったですよ。

豊竹嶋大夫

杉本文楽をご覧になる方へ

曾根崎心中は大傑作で、世話物の代表的な作品です。私が10代後半の頃、ちょうど文楽の世界に入った頃に復活された作品で、その当時は一大センセーションを巻き起こしていたことが記憶に残っています。それから今日に至まで上演が続けられてきた作品ですが、今回杉本さんの演出をきっかけに、新しい観客の方が会場に足を運んでくださっていることはとても嬉しいことです。曾根崎心中は、内容が分かりやすく、曲もいい作品です。若い方にとっては受け入れやすい作品ではないかと思うため、杉本文楽をご覧いただくことで、文楽を意識していただくきっかけになれば嬉しいです。

おすすめの「スイーツ」

私はチョコレートが好きで、舞台前には必ずチョコレートを食べています。一口で手軽に食べることができますし、パワーがつきますよ。

竹本津駒大夫

杉本文楽をご覧になる方へ

なぜお初と徳兵衛は心中をしなければ成らなかったのか…物語の背景を知ることで理解が深まるかもしれません。曾根崎心中の主人公の徳兵衛は親戚のおじさんのお店で働いていました。手代といって番頭と丁稚の間です。しかし、親戚の割には一切優遇を受けていませんでした。そのせいもあって、かなり貧乏なのです。それでも徳兵衛は遊びたい。そこで、曾根崎の遊女であるお初の所に通っていたわけです。曾根崎の"そね"とは元々は"埆"この漢字を使っていました。この"埆"という字は、石だらけの荒れた土地を表しています。また、"うめだ"というのは、江戸時代には"梅"という字ではなく、元々は埋め立てられた土地という意味でした。そして、"崎"とは端を表します。つまり荒涼とした作物も育たないような土地の端っこの最も格下の場所の遊女がお初なのです。そんな2人ですから、あのような救いようのない最後を遂げることとなったのでしょう。

おすすめの「大阪」

生玉の段にも登場する長久寺がお勧めです。谷町筋の西側(谷町6丁目と7丁目の間)にありますが、3代目、4代目の津大夫と兄弟子の息子である緑大夫がそちらのお寺に眠っていますので、私にとっては意味のある場所です。杉本文楽を観にきた際にぜひお参りにも訪れてみてください。

【長久寺】http://www.nichirenshu-osakashi.org/map/tera_map/osakashi-chuo/chokyuji.html

竹本文字久大夫

杉本文楽をご覧になる方へ

私の初めての海外公演は、1988年10月にロサンゼルス公演の曾根崎心中の道行きだったのですが、超満員の観客がほとんど現地の方で、みなさん前のめりになって公演をご覧になってくださいました。その時の会場の雰囲気が、日本公演とは違った、まるで空気がこちらに突き刺ささってくるような、それまでには感じたことのなかった鳥肌が立つ様なものでした。一昨年(2011年)の杉本文楽・横浜公演でも、曾根崎心中の道行きに出演しましたが、海外公演のあの、鳥肌がたつような感じがその時、甦ってきました。語りも終盤になると「終了後、絶対すぐに拍手がくるな」と確信が持てるほど、観客からの気を感じましたし、実際に国内の文楽公演では初めてではないかと思う程の喝采を受けました。杉本文楽は、海外でも絶対にうけるだろうとその時に確信していました。昨年、杉本文楽初の海外公演でヨーロッパに行きましたが、予想以上の評判を得ることができました。フランスの最有力誌「ル・モンド」のトップを飾ったことが、そのことを証明していると思います。世界で通用する杉本文楽を大阪で観ることのできるこの機会に、若い人たちにはぜひ観にきて欲しいです。

おすすめの「大阪」

世界に通用する大阪の娯楽施設、USJと海遊館がお勧めです。大阪を訪れた際にはぜひ行ってみてください。

【ユニバーサル・スタジオ・ジャパン】https://www.usj.co.jp/
【海遊館】http://www.kaiyukan.com/index.html

豊竹靖大夫

杉本文楽をご覧になる方へ

海外公演の際にも感じたのですが、予備知識なしのお客様でも十分に楽しんでいただける公演です。何も知らずにふらっと観にきても楽しめますので、ぜひ足を運んでいただければと思います。

おすすめの「大阪」

杉本文楽を観る前後に大阪公演の会場・フェスティバルホールの近くということもあり、中之島クルーズに行かれることをお勧めします。私も夏に一度行って、もの凄かった記憶がありますが、水の都・大阪を感じていただくことができると思います。

【中之島クルーズ】http://www.ipponmatsu.co.jp/

鶴澤藤蔵

杉本文楽をご覧になる方へ

観音廻りのアニメーションに合わせて義太夫が三十三カ所の寺の名前を語ります。実際に公演で義太夫語りを聴くと、まるで早口言葉のように聞こえるかもしれません。公演をご覧になる前に原文でお寺の名前と順番を確認して、実際の義太夫語りでいくつお寺の名前を聞き取ることが出来るのかを試しながら見るのも1つの楽しみではないかと思います。

おすすめの「大阪」

観音廻りにちなんで、札所の最後でもある新御霊がお勧めです。今は焼けてしまいましたが、昔は御霊文楽座があった場所でもあります。

【御霊神社】http://www.goryojinja.jp/guide.html

鶴澤清志郎

杉本文楽をご覧になる方へ

文楽は普段、演出家が入ることがありません。若い演者は、先輩から教わったものを出来るだけ忠実に再現したいという思いで稽古を続けています。杉本文楽では、「曾根崎心中」という名作を杉本博司さんに演出していただき、近松門左衛門の原文通りに再現して公演するという、文楽の演奏者にとっても意義のある試みになりました。さらに、師匠でもある鶴澤清治氏が作曲をされたということ、さらに今回はいい役を頂いたので、格別に引き締まる思いで演奏に臨んでいます。師匠の作曲した曲ということもありますが、作曲者の思いをどこまで忠実に演奏出来るかという、普段ではなかなか経験することのない体験をしています。

おすすめの「マラソン・街歩き」

最近、マラソンを始めたので、お勧めしたいです。普段は空いた時間に1時間程走っています。座っていることの多い仕事ですので、少しでも外を走ると気持ちが清々しくなります。他にも、大阪では細かな道を入って路地裏の古い街並や御霊神社など有名なお寺を目指して歩くことを楽しんでいます。車や地下鉄に乗ってしまうと見ることのできない、主要駅から少し離れた場所にある古い街並・細い道をぜひ歩いてみてください。

吉田幸助

杉本文楽をご覧になる方へ

杉本文楽では、文楽の新しい演出があります。文楽を観たことのない方々がどのように感じてくださるのか、とても興味があります。また、今回私が遣う九平次も、本来の悪役ではなく、杉本博司さんから九平次を「どのような悪役にするのか」といったことに関して色々とお話を伺い、徳兵衛以上に男前の九平次になるよう演じていますので、楽しみにしていてください。

おすすめの「大阪の焼き鳥屋さん」

最近よく通っているのは、文楽劇場の向いにある「トサカ商會」という焼き鳥屋さんです。他には、串揚げのお店で、今は名前が変わってしまいましたが「揚八 (アゲハ)」というお店によく行きます。東京では、勝ちどきにある「鳥善」という焼き鳥が本当に美味しくてお勧めです。

【トサカ商會】http://tabelog.com/osaka/A2702/A270202/27044835/
【揚八 (アゲハ)】http://tabelog.com/osaka/A2702/A270202/27046913/
【鳥善】http://tabelog.com/tokyo/A1313/A131302/13012769/

吉田簑一郎

杉本文楽をご覧になる方へ

杉本文楽は、過去には横浜・海外公演でお客様の拍手・声援を頂きましたが、今度は大阪の地で公演を行うことになり、また違った味わいの公演になるかと思いますので、ぜひ大阪公演に足を運んでいただければ嬉しく思います。

おすすめの「大阪の喫茶店」

大阪の喫茶店がお勧めです。大阪の古い喫茶店は看板が変わっていて、珈琲は"コーヒー"ではなく"コーヒ"となっています。今では日本中で喫茶店が減っていて、また、どこへ行ってもチェーンのコーヒー店の同じ味のばかりですが、大阪の住宅街に行くと昔ながらの喫茶店があり、大阪ならではの濃い珈琲を飲むことができます。文楽劇場から一番近くてお勧めの喫茶店は「伊吹」です。

【伊吹珈琲店 黒門市場】http://tabelog.com/osaka/A2702/A270202/27012983/

桐竹紋秀

杉本文楽をご覧になる方へ

杉本文楽は黒を貴重にした舞台です。暗転でピンスポットが当たっていると、鳥目の私はまぶしくて前が見えなくなってしまいます。すると、本来入るべき下手の割幕を何度か前後に入りそうになったり…。また、「天神の森の段」で使う火の玉が、何度か割幕に当たりそうになるので、私の動き1つで危うくその段は「曾根崎炎上の段」に早変わりか!?という、色々な意味で緊張感溢れる舞台を観客のみなさまにも楽しんでいただけますと嬉しいです。

おすすめの「大阪の焼き鳥屋さん」

地方公演などで日本全国を周ることが多く、終演後には各地で焼き鳥屋さんに行くことがあります。特に、大阪で一番のお勧め店が、難波の「山正」さん。値段も安く、特にお勧めするのは「ぼんじり」。さらに、ボトルの中では液体なのに、グラスに注ぐとなぜか凍りつく<凍結酒>がうまい!特大サイズの軟骨も、あたたかいうちにどうぞ召し上がれ。

【山正】http://tabelog.com/osaka/A2702/A270202/27022227/

桐竹勘次郎

杉本文楽をご覧になる方へ

普段と違った明かり、人形、師匠の桐竹勘十郎が作ったひとり遣い人形のお初が見所です。そして、手すりがないため、普段は手すりに隠れている身体の動きまで見えてしまいます。手すりがある時は、たまに楽な態勢をとったりしていますが、杉本文楽では常に見られているという意識を持っていなければならないので、足遣いにとっては緊張感の連続な舞台です。

おすすめの「大阪のお店」

文楽を観に大阪に来た方には、黒門市場の「二葉」といううどん屋さんがお勧めです。製麺所のうどん屋さんで、麺が美味しいです。なんと言ってもふたばの「明太生醤油うどん」はお勧めです。

【釜揚げうどん 二葉】http://tabelog.com/osaka/A2702/A270202/27000406/

桐竹勘介

杉本文楽をご覧になる方へ

オレを観ろ!

おすすめの「大阪」

「つるとんたん」といううどん屋さんによく行きます。文楽劇場の近くでは、難波と道頓堀がありますが、難波店はグランド花月が近いので、お笑い芸人の方が店内でライブをしていることもあります。道頓堀店には個室があってうどんメニュー以外にも鍋が食べられるので、どちらもお勧めです。

【つるとんたん】http://www.tsurutontan.co.jp/
「伝統芸能情報サイト ここん」
スペシャルインタビュー

文楽人形遣い 桐竹勘十郎

http://www.kokon.jp.net/?p=29